奈良町 格子の家

今日も天気がいいので奈良町をぶらっと歩いていると、「格子の家」が目に入りましたので寄ってみました。
奈良町にはこのような歴史資料館的な建物がいくつかありますが、ほとんどが無料で見学することができます。
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まさしく格子の家です。
外からは中は見えにくいのですが、家の中からは明るい外の様子が手に取るようにわかります。

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さすが奈良町の旧家です。 みせの間には鹿の屏風を飾り、中の間には箱階段を配置するという空間を無駄なく活用した先人の知恵を窺い知ることができます。

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中庭
渡り廊下に接して風呂や便所などがあり、奥には離れと蔵がありました。

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細長い間取り
当時の町屋は京都でもよくTVなどで紹介されますが、ここ奈良町でも間口は狭く奥行きが深いという共通の特徴があります。
なぜかというと、当時の税金は間口の広さによってかけられたのですが、人間の心理は今も昔も同じで、表通りに面した家に住みたいという願望から生み出された知恵が、この間取りとして表現されています。
さらに、通り庭の吹き抜きには明り取りを設けて、採光と通風をも両立させています。

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土間には定番の釜戸があり、使用人も合わせた賑やかな大所帯であった暮らしぶりが、この町屋の造りから想像することができました。

最近は毎週のように訪れる奈良公園と奈良町が、私にとって癒しの散歩コースになっています。

by kimama-time | 2009-03-15 16:48 | Trackback | Comments(0)